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ロナセン研究会へ行ってきました

昨日は診療終了後、夕方からロナセン研究会に出席してきました。
ロナセン(一般名:ブロナンセリン)は今年4月から使えるようになった日本で最も新しい抗精神病薬です。以前大阪市立大学で仕事をしていた時にブロナンセリンの長期臨床試験を担当していました。
受容体への作用プロフィールとしては、強いドパミンD2遮断とそれに次ぐセロトニン5-HT2A遮断が特徴で、DSA(Dopamine-Serotonin Antagonist)と呼ばれます。
D2遮断が強いにもかかわらずプロラクチン上昇(無月経、乳汁分泌、性機能障害と関係)が少ないとされ、これは本薬剤の脳内移行性の良さからと説明されているようです。
またアドレナリンα1遮断(低血圧や鎮静と関係)が非常に弱く、ヒスタミンH1遮断(食欲亢進や鎮静と関係)とムスカリン性アセチルコリンM1遮断(口渇、便秘、認知機能障害と関係)がほとんどないため、これらの副作用は出にくいとされています。

ちなみに以前より発売されているものを含めて、現在わが国で使用できる新規抗精神病薬は以下のように分類できます。
1.SDA(Serototin-Dopamine Antagonist):リスパダール、ルーラン。強いドパミンD2遮断とそれを上回る強いセロトニン5-HT2A遮断が特徴。
2.MARTA(Multi-Acting Receptor Tageted Agent):ジプレキサ、セロクエル。D2、5-HT2A以外の多くの受容体(α1、H1、M1など)に作用するのが特徴。
3.DSS(Dopamine System Stabilizer):エビリファイ。D2受容体に強く結合するが、これまでの薬剤(受容体完全遮断)とは異なり部分作動薬としての働きがあり、ドパミン過剰部位で抑制し、不足している部位で高める作用があるのが特徴。
4.DSA(Dopamine-Serotonin Antagonist):ロナセン。

このようにわが国の統合失調症治療薬も随分選択肢が多くなりました。(治療抵抗性への効果が証明されているクロザピンの承認はまだですが・・・)
どの薬剤も長所、短所はあると思います。
大事なのはどの薬剤も単剤かつ適切な用量で治療してこそ、その薬剤の優れた特性が発揮できると考えます。
これからも患者さん一人一人にあった薬剤を患者さんと一緒に探していきたいと思います。
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by k_m_c | 2008-06-15 20:49 | 治療薬情報