精神科における最新の治療薬情報や僕の独り言を書いてます・・・


by k_m_c

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
独り言
治療薬情報
地域医療
書籍紹介
フルマラソンSub 3への道
フルマラソンSub 3:15への道
フルマラソンSub 3:30への道
フルマラソンSub 3:45への道
フルマラソンSub 4への道
大阪・神戸・奈良マラソンへの道
その他
講演会
学会報告
未分類

以前の記事

2017年 11月
2017年 07月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 07月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 10月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 10月
2014年 03月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 06月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月

お気に入りブログ

リンク

ライフログ

検索

タグ

(148)
(146)
(108)
(29)
(25)
(13)
(12)
(10)
(9)
(8)
(7)
(7)
(5)
(5)
(4)
(4)
(3)
(3)
(3)
(3)

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

<   2008年 06月 ( 4 )   > この月の画像一覧

同門会勉強会へ行ってきました

今日の診察終了後、私の出身である大阪市立大学大学院医学研究科神経精神医学教室の同門会勉強会へ行ってきました。
今年は医局からは講師の谷宗英先生と医局OBからはなんば太田クリニックの太田幹夫先生がお話されました。

谷先生は今年春に大学へ戻ってこられるまで大阪市こころの健康センターでされていた仕事の一つである、「受診拒否する患者さんをいかに入院させるのか」というテーマで話をされました。
印象に残ったこととしては、1)殆どの患者さんが統合失調症、2)全く治療を受けたことがない方が約35%(それ以外が治療中断)、であったことです。
精神科医療の敷居は低くなったと思いますが、統合失調症の患者さんがもっともっと治療を受けやすい社会にしなければならないと思います。
そして治療を受けておられる患者さんが治療中断せず、治療継続できるように私も治療者として頑張らねばと思いました。

太田先生は自殺についてのお話をされました。
わが国では毎年3万人の方が自殺されているのは皆さんもご存知と思います。
自殺企図をされる方の75%に精神障害があり、その半数がうつ病に罹患し、その3/4が未治療との統計データを出されていました。
あとはクリニックでの自殺された症例の提示もされておられました。
私も18年間の大学病院勤務では5名の患者さんの自殺を経験しましたが、クリニックを開設し一年三ヶ月で3名もの患者さんが自殺されました。
担当患者さんの自殺は本当に辛いことで、自分の力のなさをつくづく痛感します。
しかしなかなか自殺の危険性を評価し、予見するのは本当に難しいことです。
ただはっきりといえることとしては自殺された3名の患者さんは非常に大きなストレスがありました。そのストレスフルな環境を少しでも調節し、ストレスを軽減できれば自殺も回避できたのかもしれません。しかし環境調整というのは本当に難しいです。
これからも悩みながら診療していきたいと思います。

また大阪市こころの健康センターの所長が「大阪市の自殺率は政令指定都市ワーストワン」とコメントをされていました。
やっぱり大阪は住みにくいところなのでしょうか???
[PR]
by k_m_c | 2008-06-28 19:37 | 独り言

石垣島の後輩

今日のお昼に学生時代一緒にラグビーをした後輩がクリニックに来てくれました。
事前の連絡なく突然だったので本当にびっくりしたし、とても嬉しかったです。
彼が石垣島に行ってからは会っていなかったので会うのは約8年ぶりでしょうか?
今でも20年以上も前の大学時代のラグビーの話で盛り上がることができ、本当に良い時代を過ごせたなぁと思います。
これからもお互いに頑張っていきたいものです。
[PR]
by k_m_c | 2008-06-20 22:59 | 独り言

精神科臨床薬学研究会(近畿ブロック講演会)で話をしてきました

今日は精神科臨床薬学研究会という会の「糖尿病・メタボリックシンドローム」についてのワークショップで精神科医療にかかわる病院などで勤務されている薬剤師さんへ話をしてきました。
統合失調症の患者さんの多くにメタボリックシンドロームがあり、糖尿病の発症のリスクも高いですし、既に糖尿病で悩まれている方も多いです。
流石に日曜にもかかわらず出席されていた薬剤師さんは皆さんよく勉強されているのが判りました。
糖尿病になる前の「耐糖能異常(インスリン抵抗性)」の段階で食い止めないといけないと思います。
僕自身も一度空腹時のインスリン濃度と血糖値を測定し、HOMA-IRを測定してみようと思います。(笑)
ちなみにHOMA-IRとは血中インスリン濃度x空腹時血糖値/405で求められ、2以上であればインスリン抵抗性(インスリンの効きが悪い)があるということになります。こういう状態ではインスリンが多く出ています。インスリンは足らなくもいけませんが、多くで過ぎてもいけません。高インスリン血症は血圧を上げますし、食欲亢進しやすくもなります。また高インスリン血症が続くということは、インスリンを分泌するすい臓が疲弊してきます。次第にインスリン分泌が低下し、いよいよ糖尿病を発症することになります。

あと印象に残ったのが、「うちの病院の先生は薬をいろいろと使って・・・。外国の先生の話では一つの薬を十分に使って、効かなければ違う薬・・・って聞きましたが・・・」と質問された方もおられたことです。
やはりまだまだ抗精神病薬の「多剤大量処方」は多いようです・・・。
それに対して、「わが国でも現在では抗精神病薬単剤での治療が基本です。単剤治療でこそその薬の特色が出ます。安易な多剤併用はその効果を損なうばかりか、副作用も出やすくなり、その原因も判らなくなります。その先生にも単剤治療を先生からも厳しく言ってあげてください(笑)。」と返答しました。
[PR]
by k_m_c | 2008-06-15 20:55 | 治療薬情報

ロナセン研究会へ行ってきました

昨日は診療終了後、夕方からロナセン研究会に出席してきました。
ロナセン(一般名:ブロナンセリン)は今年4月から使えるようになった日本で最も新しい抗精神病薬です。以前大阪市立大学で仕事をしていた時にブロナンセリンの長期臨床試験を担当していました。
受容体への作用プロフィールとしては、強いドパミンD2遮断とそれに次ぐセロトニン5-HT2A遮断が特徴で、DSA(Dopamine-Serotonin Antagonist)と呼ばれます。
D2遮断が強いにもかかわらずプロラクチン上昇(無月経、乳汁分泌、性機能障害と関係)が少ないとされ、これは本薬剤の脳内移行性の良さからと説明されているようです。
またアドレナリンα1遮断(低血圧や鎮静と関係)が非常に弱く、ヒスタミンH1遮断(食欲亢進や鎮静と関係)とムスカリン性アセチルコリンM1遮断(口渇、便秘、認知機能障害と関係)がほとんどないため、これらの副作用は出にくいとされています。

ちなみに以前より発売されているものを含めて、現在わが国で使用できる新規抗精神病薬は以下のように分類できます。
1.SDA(Serototin-Dopamine Antagonist):リスパダール、ルーラン。強いドパミンD2遮断とそれを上回る強いセロトニン5-HT2A遮断が特徴。
2.MARTA(Multi-Acting Receptor Tageted Agent):ジプレキサ、セロクエル。D2、5-HT2A以外の多くの受容体(α1、H1、M1など)に作用するのが特徴。
3.DSS(Dopamine System Stabilizer):エビリファイ。D2受容体に強く結合するが、これまでの薬剤(受容体完全遮断)とは異なり部分作動薬としての働きがあり、ドパミン過剰部位で抑制し、不足している部位で高める作用があるのが特徴。
4.DSA(Dopamine-Serotonin Antagonist):ロナセン。

このようにわが国の統合失調症治療薬も随分選択肢が多くなりました。(治療抵抗性への効果が証明されているクロザピンの承認はまだですが・・・)
どの薬剤も長所、短所はあると思います。
大事なのはどの薬剤も単剤かつ適切な用量で治療してこそ、その薬剤の優れた特性が発揮できると考えます。
これからも患者さん一人一人にあった薬剤を患者さんと一緒に探していきたいと思います。
[PR]
by k_m_c | 2008-06-15 20:49 | 治療薬情報