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レクサプロ(escitalopram)講演会まとめ

昨日は夕方から22日(月)より処方可能となる新規抗うつ薬のエスシタロプラム(商品名:レクサプロ)の講演会を聴きに行ってきました。

慶応大学医学部精神・神経科学教室の渡邊衡一郎先生、日本医科大学千葉北総病院メンタルヘルス科の木村真人先生のご講演でした。
概ね臨床精神薬理8月号の特集と概ね同様の内容でしたが、両先生のご講演を簡単にまとめますと、
(いつものようにネタ帳への走り書きのまとめですが・・・、汗)

<エスシタロプラムの薬理学的機序>
・セロトニン再取り込み阻害作用の選択性が他のセロトニン再取り込み阻害薬より高い。
・セロトニントランスポーターの主要部位のみならず、アロステリック部位にも作用することで、主要部位への結合を延長し、より安定した再取り込み阻害効果(つまり脳内セロトニン濃度の上昇)が期待される。

<エスシタロプラムの長所>
・効果と忍容性(副作用の少なさ)のバランスが良い。
・開始用量の10mgで効果が期待でき、用量増量も20mgまでで使用法がシンプルで、1日1回の服薬でもあり患者さんの服薬しやすさ(アドヒアランス)にも有効。
・単剤使用でも作用機序の異なる抗うつ薬の組み合わせと同等の効果が期待でき、副作用も少ない。
・脳内移行性が高いこと。
・血中半減期も約30時間と長めであるが、さらに脳内セロトニントランスポーター占拠率半減期も約130時間と非常に長いことが、効果の高さと中断症状の少なさに繋がっていること。
・他の薬剤との相互作用の影響が少ない。

<エスシタロプラムの短所>
・心電図で若干QTc延長がある(プラセボより有意に延長しているが、いくつかの統合失調症治療薬に比べると同等ないしそれ以下)こと。特に肝障害のある患者さんでは注意。
・肝臓の代謝酵素のCYP2C19で代謝されるが、この酵素欠損者では代謝が遅延し、血中濃度が上がり、上記のQTc延長をもたらす可能性があること。

と以上のような感じでした。

個人的な意見としては、
純粋なSSRIとして有効性と忍容性のバランスが優れている薬剤として非常に期待しております。
以前ブログにも書きましたようにMANGA Studyでも効果と忍容性のバランスの良さは実証されております。
ただし、CYP2C19欠損者はcaucasian(西欧人)では3-5%と少ないのですが、asian(アジア人)では15-20%とやや多いので我が国での使用の際には心電図検査などを慎重に行っていくことも必要ではないかとも考えております。
(CPY2C19のタイピング検査やエスシタロプラムの血中濃度測定は保険診療ではできません)
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by k_m_c | 2011-08-21 23:08 | 治療薬情報

ラミクタールの効能効果追加承認

抗てんかん薬のラモトリギン(商品名:ラミクタール)の「双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制」の効能・効果追加が厚生労働省の薬食審医薬品第一部会にて承認了承されたようです。
私自身は既にてんかんの患者さんにはラミクタールを30例の処方経験があります。
優れた抗てんかん作用に加え、眠気やふらつきなども少なく、良い薬剤と感じますが、さらにてんかん患者さんの気分安定効果も実感しております。
抗うつ薬が使いにくい、あるいは効果を示しにくい双極性障害のうつに効果を期待したいところですね。
あとこれまでの気分安定剤として使用されてきたリチウム(商品名:リーマス)やバルプロ酸(商品名:デパケン、セレニカなど)は催奇形性の問題も大きいため、そのリスクが少ないラモトリギンは妊娠を希望される女性への使用も期待されるのではないかと思います。
唯一注意すべきところとしては、薬疹、特に重症の薬疹(Stevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死症など)をまれに起こしうることがありますので、慎重な増量を要求されます。特にバルプロ酸との併用でそのリスクが高くなると報告されています。

またバルプロ酸との併用あるいはバルプロ酸からの切り替えの場合にはラモトリギンの半減期延長による血中濃度上昇に注意し、少量からの投与が必要となります。
(てんかんにおけるラミクタールの用法・用量の詳細についてはグラクソ・スミスクライン社のラミクタールインフォメーションというサイトをご参照下さい)
バルプロ酸を服用されているてんかん患者さんの場合はラモトリギンを上乗せ(併用)となるのですが、バルプロ酸を服用されている双極性障害の場合は基本的にはラモトリギンへの切り替えとなると思いますのでもう少しそのあたりをいろいろと勉強してみます。

てんかんの場合のバルプロ酸からラモトリギンへの置き換えについては下記文献が参考になると思います。
1.臨床精神薬理 14:623-624、2011
2.Epilepsy Behav. 6:63-70、2005
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by k_m_c | 2011-06-02 09:25 | 治療薬情報

レクサプロ(一般名:エスシタロプラム)承認

厚生労働省は4月22日に新規抗うつ薬としてレクサプロ(一般名:エスシタロプラム)を承認したと発表しました。
我が国の抗うつ薬としては4番目のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の一つであり、以前紹介したMANGA Studyでは効果と忍容性に優れたプロフィールを持つことを示されておりました。(escitalopramと書かれたところです)
c0105280_17374040.gif

まだ発売前ですが実際にはどうなのか興味あるところです。
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by k_m_c | 2011-04-26 17:38 | 治療薬情報

新規抗てんかん薬イーケプラの使用状況

今年になってランニング/マラソンネタばかりで失礼しました。
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少し前の朝日新聞(1月13日朝刊)で新規抗てんかん薬のことが出ていましたね。










去年秋から我が国でも使用できるようになった新規抗てんかん薬イーケプラの使用状況を簡単にまとめてみます。
7名の方に処方開始しました。
2名が開始間もないため(500mg/日-1名、1000mg/日-1名)、現時点では効果判定不可。
3名の方が発作頻度の減少。(1000mg/日-1名、2000mg/日-2名)
1名の方が大きな脱力発作が消失し、僅かなミオクローヌス発作のみに減少。(1000mg/日)
1名の方が現在発作消失。(1000mg/日)
特に問題となる有害事象はなく、中止例も今のところありません。
概ね効果および忍容性とも良好と感じます。

少し前に米国在住の方より、お子様がKeppra(=日本のイーケプラ)を開始されたとうかがいました。
その後の経過は如何でしょうか?
現在は我が国での新規の抗てんかん薬は既存の薬に効果がない場合に上乗せという形でしか保険適応となっていないのですが、我が国でも早く最初から単剤で新規抗てんかん薬が使えるようになればと思います。

新規統合失調症治療薬のインヴェガも適応と考えられる患者さんに少しずつ開始しています。
今暫く経過を見たいと思っております。
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by k_m_c | 2011-02-02 07:26 | 治療薬情報

イーケプラ講演会内容

昨夜行ってきた新規抗てんかん薬レベチラセタム(商品名イーケプラ)の講演会の話です。
診療終了後もいろいろと雑用をしており、後半部分からの参加でした。
まずは愛知医科大学精神科の兼本教授の「新規抗てんかん薬に期待するもの」では、
第1世代薬:フェニトイン(アレビアチン)、フェノバルビタール(フェノバール)など
第2世代薬:バルプロ酸(デパケン)、カルバマゼピン(テグレトール)など
第3世代薬:トピラマート(トピナ)、ラモトリギン(ラミクタール)、ガバペンチン(ガバペン)
第4世代薬:レベチラセタム(イーケプラ)
と分類され、
①最近では副作用面などの負担の大きい第一世代の処方率が減り、第3世代薬の処方が増えていること。
②第3世代薬の治療効果、継続率、有害事象などの特性
③第1世代~第4世代の各薬剤の治療効果と忍容性などについて
などを判りやすく説明していただきました。

次のZaccara先生(Palagi病院、イタリア)の「てんかんにおける治療目標の達成-レベチラセタムについて-」では
①薬剤特性として、他の薬剤との相互作用がほとんどないこと(特に併用療法の際に重要)、半減期が短いこと(定常状態に入りやすい、反面有効濃度からも外れやすいが)、治療有効量に早く到達できる(500mg/日で開始し、次のステップで有効量の1000mg/日へ増量できる)
②効果、忍容性(副作用の少なさ)、継続性にバランス良く優れているため長期治療の有効性(effectiveness)が高い
③妊娠時の催奇形性のリスクについてはまだ時期尚早であるが、安全であり危険ではないと考える。
などを話されておりました。

SV2Aを介するという既存の抗てんかん薬にないユニークな作用機序があること、長期治療の有効性(Long Term Effectiveness)に優れているとのデータが多く出ていることは非常に良いと思います。
国内および海外の文献も数多く読みましたし、本講演会を聞いてレベチラセタム(商品名:イーケプラ)についても大分理解を深めることができました。
適応となると思われる患者さんにボチボチとお勧めしていこうと思います。
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by k_m_c | 2010-11-14 12:04 | 治療薬情報

イーケプラ講演会

今年9月より使用できるようになった新規抗てんかん薬であるイーケプラ(レベチラセタム)の講演会へ今から行って、勉強してきます!
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by k_m_c | 2010-11-13 17:46 | 独り言

新薬および適応拡大の承認

10月1日、厚生労働省の薬食審・薬事分科会において以前紹介したインヴェガが承認されたようです。
あと統合失調症治療薬のジプレキサの「双極性障害における躁症状の改善」、帯状疱疹後神経痛治療薬のリリカの「末梢性神経障害性疼痛」の適応拡大が承認されたようです。
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by k_m_c | 2010-10-04 20:59 | 治療薬情報

新規統合失調症治療薬Invega(インヴェガ)(一般名:パリペリドン)の情報

昨日の厚生労働省の薬食審・医薬品第一部会においてパリペリドンの承認を了承されたようです。
今年の年末あたりから使用できるようになるのでしょうか?
パリペリドンはリスパダール(一般名:リスペリドン)の活性代謝産物(9-hydroxy risperidone)です。
1日1回投与タイプの徐放性剤です。これは消化管内の水が薬剤に浸入することで、薬物を徐々に放出する浸透圧を利用したシステムであり、生体内での半減期が短い薬物の成果を持続させ、食事の影響を受けにくいことが特徴だそうです。
患者さんの服薬アドヒアランスを考えるとやはり1日1回投与ということはとても良いと思います。

またパリペリドンの注射製剤(Invega® Sustenna)は既に海外では承認されています。これは4週間に一度の注射製剤であり、二週間に一度のリスパダールコンスタより患者さんによっては使用しやすくなることも期待されます。こちらの申請準備も進むことを期待しています。
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by k_m_c | 2010-08-27 19:29 | 治療薬情報