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日本臨床精神神経薬理学会印象記

今回の学会でもいろいろと勉強になりましたが、普段論文や書籍で良く目にするMeltzer先生、Stahl先生の話は興味深かったです。
それぞれの先生の話は2回ずつ聞いてきました。
まずはMeltzer先生のお話です。一昨日はわが国でも漸く使えるようになった治療抵抗性統合失調症治療薬であるクロザピンについての話、昨日は現在開発中のPimavanserinの話をされていました。特にPimavanserinという薬剤の話は興味深かったです。セロトニン2A受容体のinverse agonist(逆作動薬。用語解説)という今までとは異なった薬剤プロフィールで、これまでの非定型抗精神病薬(リスペリドンなど)を「減量して」併用し、より良い効果と副作用を減らすことができたというデータを示されていました。

そして一番はStahl先生の話でした。過去の薬も現在の薬もどれもmultifunctional(多くの受容体やトランスポーターに作用する)であり、さらに一つの薬でもその用量のよって働き方が異なる物もあることを示されていました。
一つ紹介しますと、セロクエルという統合失調症治療薬は、
・少量で選択的H1(ヒスタミン1)受容体遮断作用を示して、睡眠薬。(これを「赤ちゃん熊」)
・中等量で5HT(セロトニン)2c受容体遮断、ノルアドレナリントランスポーター阻害、セロトニン1A受容体部分作動作用を示し、抗うつ薬。(これを「お母さん熊」)
・高用量で5HT2A受容体遮断、D(ドーパミン)2受容体遮断作用で、統合失調症治療薬。(これを「お父さん熊」)
とその用量による役割の違いを3匹の熊に例えて判りやすく説明されていました。
また今年の9月にわが国でも漸く使えるようになった抗うつ薬のミルタザピン(レメロン、リフレックス)についてもα2受容体遮断、5HT2C受容体遮断、5HT2A受容体遮断、5HT3受容体遮断によるdisinhibition(脱抑制)よってセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンのそれぞれの神経伝達物質が高まり、抗うつ作用を示すことをアニメーションを用いたスライドでとても分かりやすく説明されていました。
さらに今日はこれまでの抗うつ薬であるSSRIやSNRIで効果不十分である時に作用機序の異なるミルタザピンを加えることで効果増強も期待できるとの話もされ、これを「California Rocket Fuel」とネーミングされてました。車好きなStahl先生ならではの例えと思いました。
今日も本当は学会へ行きたいと思いますが、片道2時間かかり、今週は全く休みがなくて疲れてるので流石に今日は行きません。片道30分ぐらいで行ける「Osaka Rocket Fuel」でもあれば参加してたのですが(笑)
by k_m_c | 2009-11-15 07:54 | 治療薬情報