精神科における最新の治療薬情報や僕の独り言を書いてます・・・
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新規抗てんかん薬イーケプラ(一般名:レベチラセタム)の情報
6月3日の厚生労働省の薬食審医薬品第一部会において、イーケプラ錠(一般名:レベチラセタム)の承認を了承されたようです。
適応としては、「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められていないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作含む)に対し、他のてんかん治療薬と併用する。」となります。
このままでいけば今年の秋頃から使用可能となるのではないかと思われます。
そこで宮崎大学の植田勇人先生のレビュー(最新精神医学14巻4号355-359、2009年)より引用させていただき、簡単にイーケプラの特徴などを紹介してみます。
①作用機序:これまでの抗てんかん薬の主要な作用点であるNa+(ナトリウムイオン)チャンネル、T型Ca2+(カルシウムイオン)チャンネルには影響せず、シナプス小胞たんぱく質SV2Aを解して効果を発揮するとされる。
②薬物動態:肝臓において代謝されず、多くは未変化体で尿中に排泄される。他の併用薬剤の影響を受けないことから、併用療法をしていく上で使いやすい。
③有効性:開始用量(1000mg/日)から発作頻度が有意に減少し、効果を示し、難治性の部分てんかん患者に対する併用療法により、多くの発作消失例を認めたことが、てんかん治療の新たな選択肢として期待できる
④副作用:傾眠、無力症、浮動性めまいなどを多く認めたが、これまでのてんかん薬で見られたStevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死症など)はこれまで実施されたスタディでは報告されていない。抗てんかん薬にみられることのある認知機能低下がなく、高齢者や乳幼児、小児に対しても使いやすい薬剤と考えられる。
⑤海外での位置づけ:欧米においては成人てんかん患者の部分発作に対する併用療法においては標準的な治療薬とされている。
適応としては、「他の抗てんかん薬で十分な効果が認められていないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作含む)に対し、他のてんかん治療薬と併用する。」となります。
このままでいけば今年の秋頃から使用可能となるのではないかと思われます。
そこで宮崎大学の植田勇人先生のレビュー(最新精神医学14巻4号355-359、2009年)より引用させていただき、簡単にイーケプラの特徴などを紹介してみます。
①作用機序:これまでの抗てんかん薬の主要な作用点であるNa+(ナトリウムイオン)チャンネル、T型Ca2+(カルシウムイオン)チャンネルには影響せず、シナプス小胞たんぱく質SV2Aを解して効果を発揮するとされる。
②薬物動態:肝臓において代謝されず、多くは未変化体で尿中に排泄される。他の併用薬剤の影響を受けないことから、併用療法をしていく上で使いやすい。
③有効性:開始用量(1000mg/日)から発作頻度が有意に減少し、効果を示し、難治性の部分てんかん患者に対する併用療法により、多くの発作消失例を認めたことが、てんかん治療の新たな選択肢として期待できる
④副作用:傾眠、無力症、浮動性めまいなどを多く認めたが、これまでのてんかん薬で見られたStevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死症など)はこれまで実施されたスタディでは報告されていない。抗てんかん薬にみられることのある認知機能低下がなく、高齢者や乳幼児、小児に対しても使いやすい薬剤と考えられる。
⑤海外での位置づけ:欧米においては成人てんかん患者の部分発作に対する併用療法においては標準的な治療薬とされている。
by k_m_c
| 2010-06-04 08:57
| 治療薬情報