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昨日の講演会

昨日は大阪市大神経精神科医局OBの開業医の先輩、後輩の少人数の集まりで「当院におけるサインバルタによる治療状況について-MANGA Studyの検証とミルタザピンとの比較-」という演題で話をしてきました。

そこで「患者さん」にMANGA Studyについて簡単に解説してみます。
MANGA Studyとは「漫画研究」ではなく(笑)、Meta-Analysis of New Generation Antidepressants Studyの略で、「新世代の抗うつ薬に関するメタアナリシス研究」となります。
メタアナリシスとは過去の複数の研究結果を統合し、統計学的手法を用いて解析するというものです。
以下に概要を示します。
(日本で発売されている薬剤はカタカナ、未発売の薬剤はアルファベットで表示)
c0105280_8461767.gif


結果は文章じゃ判りにくいですよね。
じゃ、図で・・・。
c0105280_85147100.gif


有効性は効果であり、受容性は副作用の少なさと考えて良いです。
「そうやなぁ・・・」と思えるところもあれば、「う~ん・・・」と思えるところもありますね。
ここからはあくまで「個人的意見」を述べてみます。
1.ジェイゾロフトは高評価だが、海外の使用用量は200mgまでとなっているが、我が国では100mgまでである。パニック障害などには良いが、うつ病には100mgではやや力不足では?
2.レメロン/リフレックスは確かに効く人には本当に良く効く。ただやっぱり副作用がやや多く、患者さんによっては継続しずらいことも多い。この研究は短期(8週間)であるが、長期になるともう少し受容性が下がるかも?
3.サインバルタはこの研究結果ではやや悪く見積もられている感じがします。実感としてはもっと良いように思います。MANGA Studyの詳細を調べてみますとサインバルタに関しては60mgという高用量から始められた研究が2つあったりするなどのために脱落率が多かったこと、サインバルタが含まれている研究が8つと少なかったことなど影響しているように思います。私が約半年で感じた結果としては最初の1、2週間で僅かの例で頭痛、吐き気、過鎮静などを認めましたが、初期用量の20mgから始め、増量していくことによって、初期に問題なければ継続率が高いようです。よって効果、受容性、継続性のバランス(いわゆる治療有効性[Effectiveness])が良いように思います。
たまたま一昨日某メーリングリストから某先生の発言で、「レメロン/リフレックスは当たるとホームランも多いが三振も多いタイプ。例えると昔阪神にいたカークランド(爪楊枝が懐かしい!)やブライアント(近鉄)。サインバルタは確実性が高く、時に長打を打つ阪神のマートンのようなタイプ。他のSSRIは高年俸の割に働かない某球団の外国人選手。」とあり、素晴らしい例えやなぁ・・・と思い、昨日の講演ではその3選手の写真もアップして解説しました。
c0105280_846538.gif



結局はどの薬剤も使ってみなければその患者さんに合うかどうかは判りません。
一番大事なことは抗うつ薬のそれぞれの特性(長所、短所など)を理解し、原則単剤処方しつつ患者さん一人一人に合った抗うつ薬を探していくことと考えます。
SSRI+SSRIやSSRI+SNRIのような処方は私はしません。
単剤治療でうまくいかない方などには作用機序の異なるレメロン/リフレックスの追加したり、気分安定剤(デパケン、リーマスなど)を追加したり、三環系抗うつ薬への変薬などを試みたりしています。
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by k_m_c | 2010-11-28 07:26 | 治療薬情報