精神科における最新の治療薬情報や僕の独り言を書いてます・・・


by k_m_c

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
独り言
治療薬情報
地域医療
書籍紹介
フルマラソンSub 3への道
フルマラソンSub 3:15への道
フルマラソンSub 3:30への道
フルマラソンSub 3:45への道
フルマラソンSub 4への道
大阪・神戸・奈良マラソンへの道
その他
講演会
学会報告
未分類

以前の記事

2018年 08月
2018年 06月
2018年 02月
2017年 11月
2017年 07月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 07月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 10月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 10月
2014年 03月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 06月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月

お気に入りブログ

リンク

ライフログ

検索

タグ

(148)
(146)
(108)
(29)
(27)
(16)
(12)
(10)
(9)
(8)
(7)
(7)
(5)
(5)
(4)
(4)
(3)
(3)
(3)
(3)

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

レクサプロ(escitalopram)講演会まとめ

昨日は夕方から22日(月)より処方可能となる新規抗うつ薬のエスシタロプラム(商品名:レクサプロ)の講演会を聴きに行ってきました。

慶応大学医学部精神・神経科学教室の渡邊衡一郎先生、日本医科大学千葉北総病院メンタルヘルス科の木村真人先生のご講演でした。
概ね臨床精神薬理8月号の特集と概ね同様の内容でしたが、両先生のご講演を簡単にまとめますと、
(いつものようにネタ帳への走り書きのまとめですが・・・、汗)

<エスシタロプラムの薬理学的機序>
・セロトニン再取り込み阻害作用の選択性が他のセロトニン再取り込み阻害薬より高い。
・セロトニントランスポーターの主要部位のみならず、アロステリック部位にも作用することで、主要部位への結合を延長し、より安定した再取り込み阻害効果(つまり脳内セロトニン濃度の上昇)が期待される。

<エスシタロプラムの長所>
・効果と忍容性(副作用の少なさ)のバランスが良い。
・開始用量の10mgで効果が期待でき、用量増量も20mgまでで使用法がシンプルで、1日1回の服薬でもあり患者さんの服薬しやすさ(アドヒアランス)にも有効。
・単剤使用でも作用機序の異なる抗うつ薬の組み合わせと同等の効果が期待でき、副作用も少ない。
・脳内移行性が高いこと。
・血中半減期も約30時間と長めであるが、さらに脳内セロトニントランスポーター占拠率半減期も約130時間と非常に長いことが、効果の高さと中断症状の少なさに繋がっていること。
・他の薬剤との相互作用の影響が少ない。

<エスシタロプラムの短所>
・心電図で若干QTc延長がある(プラセボより有意に延長しているが、いくつかの統合失調症治療薬に比べると同等ないしそれ以下)こと。特に肝障害のある患者さんでは注意。
・肝臓の代謝酵素のCYP2C19で代謝されるが、この酵素欠損者では代謝が遅延し、血中濃度が上がり、上記のQTc延長をもたらす可能性があること。

と以上のような感じでした。

個人的な意見としては、
純粋なSSRIとして有効性と忍容性のバランスが優れている薬剤として非常に期待しております。
以前ブログにも書きましたようにMANGA Studyでも効果と忍容性のバランスの良さは実証されております。
ただし、CYP2C19欠損者はcaucasian(西欧人)では3-5%と少ないのですが、asian(アジア人)では15-20%とやや多いので我が国での使用の際には心電図検査などを慎重に行っていくことも必要ではないかとも考えております。
(CPY2C19のタイピング検査やエスシタロプラムの血中濃度測定は保険診療ではできません)
[PR]
by k_m_c | 2011-08-21 23:08 | 治療薬情報