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神戸講演会-その1-

こんばんは。
今日は昨日とは違っていいお天気で、暑かったですね。
昨日の日曜は神戸へ講演会を聞きに行ってきました。
その内容をできるだけ判りやすく紹介してみたいと思います。(少し長文になりますが・・・)

1.『病態進行の抑制にむけて:抗精神病薬の神経新生・神経保護効果から新たな治療アプローチを考える』(橋本恵理先生、札幌医大)
2.『千葉大精神科統合失調症治療手順2007年度版について-アルゴリズムはユーザーとユーザーを支える人たちの役に立つのだろうか?-』(渡邉博幸先生、千葉大)

今日は1の内容について解説してみたいと思います。





これまでの画像研究では統合失調症の脳形態異常として、側脳室拡大、白質異常、脳容積減少、脳回の異常、皮質細胞の位置異常、海馬容積減少、側脳室下角の鈍化などが報告されており、神経回路網の破壊・脱落によって、このような形態変化が起こるとされています。以前は『一度死滅した神経は再生しない』と言われていましたが、最近の知見では『成熟後脳内に神経幹細胞が存在し、その生涯を通して神経系の再生が起こる部位がある。』と言われています。判りやすく言いますと、「神経幹細胞」は神経の分化する源となるもので、ニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイトというそれぞれの神経系の細胞に分化します。
 実験のデータでは従来型抗精神病薬のハロペリドール(セレネース)は神経新生作用を認めないが、新規抗精神病薬のリスペリドン(リスパダール)、オランザピン(ジプレキサ)では神経新生作用を認めるとのことです。
 また大脳皮質神経細胞へのハロペリドール処置で時間依存的な神経細胞傷害が誘導され、神経栄養因子の一つのBDNFとい物質によりハロペリドールによる神経障害が抑制される。それに対して新規抗精神病薬は神経保護作用を示すというデータを示されました。
さらに今後の展望として、統合失調症の神経回路網の異常に対して神経幹細胞移植などの再生医療の可能性などを示されておられました。
 
 私も統合失調症における薬物治療は単にドーパミン神経伝達のコントロールだけではなく、神経保護・神経新生作用という観点からも重要と思います。2005年に発表されたLiebermanの論文もオランザピンの神経保護作用の可能性を示唆しております。簡単な要約を提示してみました。

 2の渡邉先生の講演要約についてはまた明日にでもアップしたいと思います。
by k_m_c | 2007-06-25 22:12 | 治療薬情報